オフィス内の業務サーバーをデータセンターに移行したいお客さまに立ちはだかる障害
業務パッケージを販売しているITベンダーからの反対が予想されます。
業務パッケージとコンピュータハードウエア、Windows Server OS。それに5年間のソフト保守およびハードウエアの保守料金をまとめて5年リースで販売しているようなベンダーからは、
○自分たちは、「仮想サーバーでのサポート出来ません。」という反対コメントがくることが予想されます。
これは、今までの業務システムを販売するITベンダーのビジネスのやり方は、ソフトとハードとWindows OSそれに保守料金まで5年分の金額を一括リースにすることで、5年間顧客をLock inするビジネスモデルでした。
また、ITベンダーの販売の仕組みも影響しています。彼らは一年、半年、月度の単位で営業の売上金額で評価する仕組みを取っております。ですから出来るだけ多くの金額をLock inできる仕組みを崩したがりません。
すらわち、クラウド型のデーターセンターに彼らの業務システムを引越すことは、サーバーのハードウエアの売上も保守料金もWindows Server OSの売上も無くなってしまうことを意味しています。
個人であれば、ブランドバックやブランド時計を持ちたいという所有欲を持っていることは理解できます。しかし、企業のお客様にとってサーバーハードウエアはカッコイイから会社のコンピュータルームに置きたいと考えて購入する訳ではないと思います。
企業にとっては、業務を確実に処理することが目的のはずです。
この技術の進歩の早い時代に同じハードやソフトを5年間使い続けることはリーズナブルなのでしょうか?
今までのコンピュータの利用形態では、お客様はコンピュータのハードウェア、ソフトウェア、データなどを、自分自身で保有・管理しなければなりませんでした。これに対して、クラウドコンピューティングの時代では「ユーザーはインターネットの向こう側からサービスを受け、サービス利用料金を払う」形となります。
クラウド型のデーターセンターでは、Windows Server OSも月額の使用料金で使える料金体系です。Windows Server 2008でも最新のWindows Server 2012でも使用料金は全く同じです。
このようなクラウド型のデーターセンターの普及から今までは、ソフトパッケージの販売しかしていなかったベンダーも月額料金での提供を始めている企業もだんだん出てきました。
お客様からもソフトパッケージのベンダーにクラウドデーターセンターでのサポートをしないとマーケットから取り残されると言って頂きたいと思っております。テスト検証するだけで、クラウド型のデーターセンターもWindows OSが普通に動いているだけということがお解り頂けると思うのですが、、、(2013年6月)